ふいちゃんの中国日記

観光編/麗江

潘金妹

2009年3月7日

麗江空港から宿泊場所への移動の途中でガイドが注意事項を説明する。麗江ではお嬢さんのことを「小姐」と呼んではいけない。ここでは「小姐」は「三陪小姐」のことであり、大変失礼に当たるので決して「小姐」と呼ばないでくださいと言う。

大連でも同じ意味である。広い中国で、北方の大連と南方の麗江で同じ意味で使われ、中間にある北京や成都では尊称として使われている。テレビによく出てくる清朝時代の劇の中の「小姐」も尊称である。

では麗江では何と呼べばいいかというと、潘金妹(pan1 jin1 mei4 パン ジン メイ )と呼んでくださいという。しかし、初めて聞く言い方というのはなかなかとっさには出てこないものだ。

「妹」というのは中国では普通「妹妹」として頻繁に使われている。もちろん日本語と同じ「妹」という意味のほかに、“(同世代で)自分より年少の女子”(小学館:中日辞典)という意味がある。親近感のある言い方であり、例えばレストランなどでも「服務員」のほかに「妹妹」と呼ぶのもよく耳にする。

「潘金妹」の「妹」はきっとこれと同じ意味合いがあるのであろう。「入郷随俗」である。