ふいちゃんの中国日記

生活編/商品情報

面巾紙

2006年1月23日

“面巾紙”は面を拭く布紙→紙タオル。日本ではティッシュペーパーとしておなじみのもの。このティッシュペーパーのよさはなんといっても1枚引っ張り出すとその次の紙が取り出し口にいかにも引っ張ってくださいといった感じでちょこっと顔をだすところにある。ところが大連開発区で買った面巾紙にはこうならないものがある。
 軽快な取出しがこのティッシュペーパーの需要を大いに伸ばしたと思うが、逆にしゅっと持ち上がってこないで、毎回毎回、手を突っ込んで箱のなかからもちださなければならないとしたら、こんなつまらない作業はないことになる。わたしの部屋に2種類のティッシュペーパーの箱がある。一つは従来から使っているもので“相印”の商標、もう一つはこのあいだ、スーパーマーケット“好又多”へ行ったとき買ってきた“維達”である。“維達”のほうには“中国馳名商標”とあるが、これなどは製造メーカーが勝手に“中国で名声をとどろかせる商標“といっているにすぎないのではなかろうかと思えてくる。
 初めのうちは順調なのだが、少し使っていくと次のペーパーがしゅっとあがって来なくなるのである。そうかと思うと今度は切れが悪くなったりする。つまりしゅっと上がってくるどころか、次から次へとつながって上がってくるのである。こういう問題に突き当たってみると箱に入ったティッシュペーパーの使い勝手よさとは、次ぎの紙がしゅっと上がってくることと、次の紙との切れが完全であることなのだなと察しがつく。このあまりにも当たり前と思われる二つの条件が満足されていない製品が堂々と販売されているのもいかにも中国といった感じである。
 風邪を引いてしまった。鼻水がしょっちゅう出てくる。ティッシュペーパーが大量にいる。毎回毎回指をつっこんでとりだすのは精神衛生上よろしくないので、そのうち全量、箱から取り出して1枚1枚使うようになった。製造工程でちょっとしたノウハウがあるのにちがいない。“相印”の製品は問題ないのだから、これはどう考えても製造方法の違いとしか考えられない。この“相印”のティッシュ箱は中国ではどこでも売られているようだから、“相印”マークを目安に買えばまず安心である。

 【註】
   面巾紙 mianjinzhi ミエンジンジー 紙タオル
   相印 xiangyin シアンイン (商標)
   好又多 haoyouduo ハーオヨウドォオ チェーンストアの名前
   維達 weida ウェイダー (商標) 
   中国馳名商標zhongguo chiming shangpiao ジョングオ チーミン シャンピアオ
                     中国で名を馳せた商標