ふいちゃんの中国日記

生活編/商品情報

夢想仙楽

2006年1月13日

 わたしはつい4ヶ月ほど前までは日本の焼酎は35度が一番高いアルコール度だとばかり思っていた。去年9月、日本へ出張で行ったとき、はじめてこの焼酎にめぐり合った。出張先のある方がいきつけの割烹料理屋へ招待してくださったときである。この夢想仙楽は福岡県産で40度の麦焼酎。水で薄めないで飲むことを勧められ、ストレートで飲んでみた。これがじつにうまいのである。焼酎もこのくらいの度数になると一味違ってくる。どちらかというと白酒の味に近くなる。最近、この夢想仙楽を割烹料理屋へ招待してくださった方が大連へお土産として持ってきてくださった。
 以前勤めていた会社で焼酎は35度でしかもストレートでなければ、というKさんがいて、当時わたしは25度の焼酎をさらに水で割っていたものだから、ずいぶんきつい飲みかたをする人だなあ、くらいにしか思っていなかったのだが、今にして思うにその人はすでに焼酎のおいしい飲み方を知っていたのだなあと気づく。
 入れ物がまたよい。ガラス瓶でなくこげ茶色した陶器の壷である。周りを漢詩を書いた紙でくるんでいる。蓋はキャップでなくコルク栓である。全体として手触り感がとてもよい。飲むまえから一見して味がよさそうで、すでにうまさを知っているから余計にそう感じるのか。説明書きによると、この夢想仙楽の製法は中国から玄界灘を超えてこの地へ到来したもので、チェリー酒の樫樽で5年間貯蔵された、とある。
 夢想仙楽は一般の酒屋では売られていないそうだ。直接連絡すると購入できるそうだから、この夢想仙楽につけられている漢詩とともに連絡先も記しておきたいと思う。焼酎好きな方にはお勧めの一品。

      渡唐梅花王
      文化越波涛
      夢想仙楽酒
      西部大宰府

福岡県粕屋郡粕屋町長者原95−3 光酒造株式会社 電話:092−938−2458