ふいちゃんの中国日記

生活編/商品情報

保鮮膜

2006年2月4日

 新鮮さを保つ膜。日本人ならなんとなく判るこの言葉。そう、食品用のラップシート。日本ではサランラップとかクレラップとかの商標で売られている。形状も大きさも日本のとほとんど同じ。日本でも最近は100円ショップやあるいはコンビニ雑貨店でも88円で40mなどというのも売られている。値段は20mで70〜100円なので日本とほぼ同じ値段ということになるが、逆にいえば中国人にとっては決して安くはない商品ということになる。
 超市にいくとどこでも売られている。ときには目玉商品として並べられていることもある。日本のは出口ですぐ切れるように歯がついているのに対して中国のはさらに1/4回転した下方についているので使いにくい。この商品は生産設備ができあがったら一挙に大量生産できる種類の品物の一つなのであろう。この商品をみていると、生産メーカーが大量生産して大量販売〜大量消費する、そういう時期が中国にも近い将来到来する予感がしてくる。いやもうすでにそういう過程に入りこんでいるのかも知れない。
 しかし、日本と同じ道を歩んでもらいたくはないと思う。便利さ、豊かさを追求して日本は大量生産・大量販売・大量消費のシステムを構築した。その結果どうなったか、環境問題に関心をもっている人なら誰でも認識しているこの課題。中国の賢明な人々は一衣帯水の隣国が通り過ぎた数々の実例を知っているはずである。そっくり同じ過程をたどる必要ないであろう。
 中国で一つ日本と違うと感じるところがある。それは再資源化の意識。ペットボトルの空き瓶を路上やごみ籠の中で見かけることはまずない。通常のプラスチック袋もごみの中から専用に捜すのを職にしている人々の姿を日常的に見かける。