ふいちゃんの中国日記

仕事編

新年なのに忘年会

2006年2月5日

 こういう忘年会に望むと中国の人々の生活が完全に旧暦で動いているということがよく理解できる。1月19日に会社の忘年会が開かれた。こちらは日本人の感覚で12月下旬には客先にカレンダーを配って挨拶回りを済ませ、1月1日から気持ちを新たにして新年を迎えていた筈なのに、周りの中国人“同志”は1月の29日にならないと新年にならないなんて。そのギャップの大きいこと。
 みんな浮き浮きしている。総勢約100人が参加してのバイキング方式の忘年会。董事長が急に政府関係者との会合が入ってきて参加できなくなったので、わたしに開会の挨拶をせよとのことで、1分ほどしゃべった。中国では長々しい話はまずやめたほうが賢明。“今年は非常に忙しかったこと、みんな頑張って数量達成と品質改善を果たしたこと、今夜は大いに飲んで食べてしゃべって愉快に過ごしてください。”で終り。
 いきなり、歌から始まった。ステージで二人の男がギターを奏でている。歌っているのは社員である娘さん、ギターは店の人。カラオケセットがあって画面に歌詞が出てきてそれらしく感じがでているのにどうも歌っているのと画面が違う。わかってみればカラオケセットは全く無関係で、しかも歌詞カードもなく、全部諳んじていないと歌えないという本格方式。こういのはわたしには全く手に負えない。
 ステージでは風船割りとかその他のゲームがあってだんだん盛り上がっている。ステージといってもテーブルからわずか3mほどの距離があるだけでものすごい一体感のあるステージ。そのステージとテーブルとのあいだは通路にもなっていて、ステージの前を従業員が手に皿を一杯もって運んだり、はては退勤の従業員が私服に着替えて通り過ぎたりとなんとなくちぐはぐなのだが誰も気にしている様子はない。
 おまけにすぐ隣には別の会社の忘年会が同時開催されていて、人数はわれわれのおよそ半分なのだが、ときどきわれわれのステージに遠慮がちに飛び入り出演していたのが、ゴーゴーダンスにいたっては全く2社合同忘年会のようになってしまうなど最後はわけのわからない形で終ってしまった。気がつけば3時間が経過。終りも司会者がいきなり一言「これで終わります」で終り。いいねえ。ここまであっさりしてくると。
 3時間があっという間にすぎたところをみるとみんなも楽しかったのだろうなと一人満足。