ふいちゃんの中国日記

社会編/経済

不況底入れか

2009年4月26日

4月に入って開発区の日系企業の受注動向が少し違ってきた。早いところでは3月から注文が増えていた企業もあるが、ここにきて注文が増えてきた企業が目立ってきた。南方からやってくる営業マンも南方での景気がよくなっていることを口々に言い出した。

どうやら底を確認したようである。しかし、回復スピードがどうなっていくかはまだわからない。注文が増えてきたといっても、たとえば自動車関連部品では在庫調整が思っていたより早く終わりそうだという程度で、所詮自動車メーカーの減産以上に注文が増えることは絶対にないと見なくてはならない。

V字回復するのか、だらだらとゆっくり回復していくのか今の段階ではわからない。3月から受注が増えてきた企業は業界の先端を行っている企業であり、製品開発技術力を備えた企業である。技術力の弱い企業や特徴のない企業は仕事がないから5月の連休を20日間とったりしている。

注文の増えている企業は、5月の連休も場合によってはサンプル品出荷を円滑に進めるため、日本から大連へ連休返上で来ることも考えているところもある。この回復状況には企業体質によるバラツキが非常に大きく表れている。

日本の株価は日経平均で3月10日頃に底を打っている。株価は早くも先見性を発揮しているようだ。