ふいちゃんの中国日記

文化編/行事

情人節

2006年2月14日

 2月14日はバレンタインデー。中国でもけっこう盛んなようで、“情人節”がすなわちバレンタインデー。日本では女側が先にチョコレートを贈るが、本命・ギリチョコ・その他いろいろあって、先般もこのバレンタインデーのチョコレートに関する川柳が「株式会社メリーチョコレートカムパニー(本社・東京都大田区大森西7-1-14、社長・原邦生)から「バレンタインどきどき、ワクワク川柳募集」の入選作として発表されていた。無断でちょっと紹介する。詳しくは下記URLへ。
   http://www.info-ginza.com/mary/06kekka/06kekka.html

      本命が 左遷と聞いて 義理となり
      賞味期限 わたしもチョコも 崖っぷち
      餌はチョコ 社内の海に 竿を垂れ 
      味そ汁も 作れぬ娘 チョコづくり 
      「義理ですよ」 紅らむ頬が 本音いい

 ところ変われば品変わる。一昔前の話だが、四川省の成都では男側が先に紅いバラの花を贈っていた。2月14日は成都の繁華街では「花売り」の人が現れる。この「花売り」は男の場合もあれば女の場合もある。男女連れだって歩いていると「花はいかがですか」と声をかけてくる。この習慣は3年前の広東省でも同じであった。当初、詳しい事情を知らず、
「花はいかがですか」と声を掛けられて
「いらないよ。」
と断ってしまったのだが、後になってあのときバラの花が欲しかったと言われたことがある。わたしの経験で言えば、義理チョコでももらうと嬉しいものだが、女の場合も「義理バラ」でも嬉しいということなのであろう。ところが最近は成都でもかなり事情が変わっているとのこと。この頃は女側からチョコレートを贈る場合も増えているという。つまり、同じ日に女側からチョコレートが、男側から紅いバラの花が贈られるというのだ。
 大連でこの“情人節”が話題に上ったとき、わたしの経験談を話したら、大連では決まってなくて、男が先に贈ることもあれば、女が先に贈ることもある、という。一般的にいうと金に余裕のあるほうが先に贈るというのだ。その結果、男が先に贈る場合が多いということであった。どうやら、中国では男側が先に花を贈るというのが多いようだが、女側からさきにチョコレートを贈るのも徐々に増えていくのではないかと思われる。

 【註】
   情人節 qingren jie チンレン ジエ バレンタインデー