ふいちゃんの中国日記

ふいの中国語講座

フイジャー

2010年1月28日

広島県呉市出身のさるお方の話によるとこの地ではいまも、ある中国語が方言として一般語になっているという。呉市は三方を山で囲われ、海に面している南側のみが平地なのだという。昔流で言えばこの地は自然の要塞になっていることになる。ここは以前から造船が盛んでかの「戦艦大和」はここで建造されたという。

どうしてここに「呉」という名前が付いているかというと昔の中国の三国志で有名な「呉」が戦いに破れ、この地に逃げてきたのが始まりなのだという。とすると、ここで日本語と中国語が混合したことは容易に想像できる。呉市の人々は今も「家へ帰る」ことを“「フイジャー」と言う”と言うのだ。

中国語では家へ帰ることを「回家 hui2 jia1 フイ ジャー 家へ帰る」と言う。つまり、呉市ではいまでも中国語の「回家」がフイジャーという日本語になって残っているというのだ。