ふいちゃんの中国日記

ふいの中国語講座

人要臉、樹要皮

2010年2月20日

<諺>樹木に皮があるように、ひとにはメンツというものがある。人はプライドを持つべきだ(小学館:日中辞典)。

中国人は面子を非常に重んじる。日本人からみると「こんなことどうでもいいのでは」と思われるようなことで大変な反応を示す。例えば、ある仕事をしていた人が、突如仕事を変えられることがある。本人からみると「何の落ち度もない、なぜ仕事を変えられるのだ。理解できない。」ということになる。

これに輪をかけるのは回りの人間である。「あの人が仕事を変えられたのはしかじかかくかくだ」だと尾ひれがついて噂が一人歩き始める。中国人にはとくにこの種の噂が大好きな人間が多い。

仕事には適不適がある。担当している仕事にローテーションがかかるのは正常状態である。ここのところがわかっていない人は「面子をつぶされた」いうことになって極端な話会社を辞める人もいる。

適不適を判断するのは本人ではない。評価する立場の人が評価する。どういう基準で評価するかは評価する立場の人が決める。どれだけ優れた客観的評価基準を決めようと最後の最後に決めるのは評価する人の主観であるということ忘れてはならない。