ふいちゃんの中国日記

生活編/衣食住

参鶏湯

2010年3月14日

吉林省の「延吉 yan2 ji2 イエン ジイ 地名」は有名な「長白山」へ登るときの飛行機の玄関口でもある。ここに住む民族の約50%は朝鮮族と言われている。もともとはほぼ100%朝鮮族だったのが漢族が移住してきて比率が下がったものと推測される。

だから、この地域の看板などはいまでもほとんどハングル文字で表記されておりその下に漢語が書かれている。なかにはハングル文字だけの物もある。ここで育った人々は家ではハングル語、外では漢語を話すので生まれながらにして2カ国語を話すと言われている。大学や専門学校で日本語あるいは英語を習得して3か国語を自由に話せる人が多い。

大連では「延吉」出身で3カ国語を話して活躍している人がたくさんいる。わたしの知っている「延吉」出身のある人が私に「疲れているようだから参鶏湯を食べるといいですよ」と薦めてくれた。

確かに2009年は世の中不況というのに、わたしの仕事は大変忙しかった。客先へ提出した見積書だけで500件を超えてしまった。1日平均2件の見積書を作成しては提出していたことになる。疲れが顔に出ていたようだ。

この「参鶏湯」は韓国料理の一種で、ある種の鶏を丸ごとスープにしたもの。内蔵の代わりに朝鮮人参やナツメ、ご飯などが詰められている。韓国では「参鶏湯」のスープは産後の女性や病気回復の人たちによく食されており、栄養満点の体力回復料理とのこと。

大連には日本料理店も多いが、韓国料理店も負けずと多い。「開発区医院」の前の道路を東へ向かっていくと「派出所」がある。派出所の対面は「清花縁」であるがこの派出所のさらに5〜6軒目に各種の「参鶏湯」を出してくれる韓国料理店がある。気のせいかもしれないがこの「参鶏湯」、疲労回復には効果がありそうな料理である。