ふいちゃんの中国日記

生活編/健康

入院

2010年4月14日

何の準備もなく突然病院のベッドの上に横たわらざるを得ない状況になった。3月29日(月曜日)朝出勤時、迎えに来た車に乗って「きょうもいい天気だね」と運転手へ話しかけたとき「あれ、言葉が何だか変だなあ」と感じた意外は何も変わったことはなかった。

会社へ着いてから、8時から始まった早朝ミーティングで20分ほど話をしたときどうもおかしいと感じた。何がかというとろれつがうまくまわらないという感じで語尾が丸まってしまうのだった。

この異変に気がついたのが通訳だった。普段わたしの日本語を聞きなれている通訳はいつもと違うと感じたとのこと。通訳は同席していた日本語を話せない中国人に確認したところ、誰もいつもと変わらないという返事だったという。だが、通訳は両親とも脳内出血を患い、症状を目のあたりに見て知っていたので両親の初期症状に似ているのを覚ってわたしに聞きに来た。

「どこかおかしくありませんか。口からよだれが出ませんか。」と聞く。通訳の父親も母親も同じような症状で脳内出血を起こし、発病したときは半身の痺れと麻痺があったという。「そういえば話し方が自分でも変だと思う。口の中がいつもより唾液っぽい」と答えると、「私の母親の初期症状と同じです。すぐ病院へ行って検査しましょう」ということで病院へ行って頭部CTスキャナーで確認結果、脳に出血が認められたのだった。

ろれつが回りにくい以外はなにも自覚症状がない。頭は痛くないし、手足のしびれや麻痺もない。歩行もいつもと同じ。頭部スキャン後、技師が付き添ってきてくれていた通訳にすぐに医師を呼んで来いと言う。わたしも歩いて救急医のところへ戻ると医師が小走りにレントゲン室へ行くのがわかった。中国の医師があんなに急いでいるのを見たことがない。つまり、それほど緊急を要する状況だったようだ。

即入院の指示が出され、わたしはそのまま絶対安静にとベッドへ寝かされてしまったのだった。こうしてわたしの入院生活が始まった。

幸い、通訳が早く気がついてくれたおかげで入院16日目の4月13日に前日の検査結果が問題なく、無事退院することができたのだった。