ふいちゃんの中国日記

生活編/出来事

密閉トイレの恐怖

2010年4月15日

中国のトイレにはドアがないことはよく知られている。初めてのときは大変面食らったが、いまはもうすでに慣れてしまった。小さいときからそういうドアのないトイレ環境で育てばそれが正常状態であって、ドアがあると密閉されているようでいやだということを聞いたことがある。

入院といっても約10時間かかる4種類の点滴以外は食事と排泄と睡眠だけである。よくこれだけ眠れるものだなあと自分でも驚くほどよく眠った。病室は個室だったので部屋は広くトイレバス付きで快適である。しかし、トイレには備え付けのトイレットペーパーは置かれてなかった。

たくさんの方々が見舞いに来てくださった。その中に30歳前の美しい女性がいた。トイレへ行くということで、たまたま病室にいたある女性が病室に準備してあった幅長の手紙(shou3 zhi3 ショウ ジーイ トイレットペーパー)を渡すと、浪費(lang4 fei4 ランフェイ 無駄使い)と言いながら長さを半分にちぎって持って行くひょうきんな人であった。

ところがこの方はトイレのドアを完全に閉めないで用をたしているのだ。あれあれと思っているとほどなくして出てきたこの方は今度はトイレのドアを完全に閉めたのだった。

ふーむ、日本人女性だったら順序が完全に逆だろうなと思いながら、この方も密閉されたトイレの中では落ち着かないのだろうかとあれこれ想像してしまったのだった。