ふいちゃんの中国日記

生活編/出来事

一輪の花

2010年5月22日



冬のこと。

「この花は春、きれいな花が咲きます。それまで暖かい部屋に置いて育ててあげます。」と言ってくれたあるスタッフが、5月中旬になって「花が咲きました」と持ってきてくれたのがこれである。
冬の間からずうっと南向きの暖かい部屋に置いていたのだという。

花の力は不思議である。
たった一輪の花であるが、この花が部屋の中にあるだけで部屋の雰囲気が違ってくる。
わたしの事務所はガラス張りで、外から丸見えである。
ある日突然、大きな花が置かれたので隣の部屋で仕事をしている多くのスタッフが何かと口実をもうけて入れ替わりわたしの事務所へ入ってくる。
目的は、どうやらこの花は造花ではないかと疑っているらしいのだ。
「ほんものだ。きれい」と言って部屋を出て行く。

ただサボテンの一種だなとわかる程度で例によって名前はわからない。