ふいちゃんの中国日記

社会編/政治

歓楽中国年

2006年3月11日

 正月2日目の1月30日、地元の大連テレビが大連市に在住の外国人が出演する「歓楽中国年」という番組を放映していた。フランス、韓国、アフリカ諸国、ロシアその他の国々の若者と子供たちがそれぞれ国旗を持って総勢50人くらいが出演していた。
 聞くところによると、大連に住む外国人でもっとも多いのが日本人で、次いで多いのが韓国人だそうだ。開発区の日系企業による大連市への経済効果寄与率は相当なものだと思われるが、この番組に日本人は1人も出ていないのである。出演者の国々の伝統音楽や民族衣装なども紹介されており、隣国の日本がポカッと抜けたようになっている。 
 こういう番組をみていると、裏に製作者の強力な意思を感じてしまう。その意思がなんであろうとこれは異状な状態に映る。一種の差別といってもいいかもしれない。それが何に起因するのか言う術はないが、こういう状態がいつまでも続いていいはずがない。現在、日本は中国人を多数受け入れている。すでに人口の1%を軽く超す外国人がいる日本でもっとも多いのが中国人と記憶している。日本人もまた多数、中国へきている。経済的交流を通じて双方の交流が盛んなのに、外国の文化や新年の過ごし方などを紹介する番組に日本が抜けているのをたまたま見て、まあいろいろあるのだなあと思った。
 出演しているのはいわゆる友好国の人々である。なにはともあれ、出演している外国の若者たちがいずれも真剣に出演していたのはとてもよかった。