ふいちゃんの中国日記

生活編/健康

交流

2010年4月24日

中国は日本と違って完全不看護制だから、患者側が付き添いを準備しなければならない。勤務先の会社が臨時に3人(L、X、Z)の従業員を手配してくれた。8時間勤務の24時間体制である。なにせベッドから移動してはならないとなっているからトイレにも行けないし、何事も他人の世話にならなければならなかったからだ。

 だが、Lはほとんどわたしの中国語が通じなかった。毎日同じ場面が現れ、同じ言葉を使っているのに15日間ほとんど通じなかった。使う言葉はそんなに多くない、せいぜい5〜6種類であるにもかかわらずにである。

対策を考えた。紙のカードに中国語文を書き、それを彼に見せることにした。「水を飲みたい」とか「小便がしたい」とかを指で指し伝える方法である。Lは吉林省の出身で、吉林省の言葉が普通話の基準になっていると聞くが、それにしても15日間話しが通じなかったのであった。Lは学習能力が低いと言わざるを得ない。

XはLより少し話しが通じたが、大差なかった。しかし、Xは3〜4日目からわたしの話す中国語が通じるようになり、世間話も中国語でできるようになった。Xの学習能力は相当いいと言える。

Zは初日はまったく通じなかったが2日目からはほとんど通じるようになった。Zは飲み込みもよく学習能力も高い。将来いい仕事ができる人材に育つ可能性が高いと言える。

なにはともあれ、それぞれ個性の異なる3人の従業員に大変お世話になった。感謝している。ありがたいことである。

【註】
交流 jiao1 liu2 ジアオ リユウ 交流(する)。取り交わす。