ふいちゃんの中国日記

自然編/気候

春

2006年3月19日

 大連にも確実に春がやってきている。もっとも寒かった春節の頃のように分厚い防寒衣を着ている人はもう見かけることがなくなった。まだ木々の新芽は出ていないが「三寒四暖」で着実に本格的な春がそこまで来ているのを感じることができる。
 地元の人に言わせると、立春を過ぎているのだから当然、すでに春だよという。わたしはからだで春を感じないと春だと思わないのだが中国の人々は感じ方がまた違うようだ。わたしのアパートの温度はもっとも寒かったころの16度からほんの2度しか上がっていないけれど、着るものが1枚少なくてよい。そのくらい暖かくなっている。
 暖かくなったので工場でも昼休みには外で蹴羽根をする人々を見かけるようになった。これは日本でいう蹴鞠に近く、鞠のかわりに大きな専用の羽根を足で蹴ってつなぐ遊び。大連では盛んでちょっとした広場などではよく見られる光景である。男女何人でも遊べる。
 大連にも日本から送られた桜並木があって、咲くととてもきれいだという。満開の時期は5月連休ころだというからちょうど日本の東北地方とほぼ同じころに咲くことになる。満開になったら桜鑑賞に連れて行ってくれることになっているので今から楽しみである。日本のように桜の下で花見というのはこちらではないそうだ。

 【註】
   三寒四暖 sanhan sinuan サンハンスーヌアーン 三寒四温