ふいちゃんの中国日記

仕事編

不幸中的大幸

2010年8月17日

目を疑うような信じられないことが発生した。ちょっとした「ぼや」だが、女子従業員の長い髪の毛に火がついて焼けたという報告である。

すぐに現場へ行って状況を確認した。とんでもない作業がなされていたのであった。あろうことか、主成分が有機溶剤のフラックスをヒーターで加熱して濃度を2倍以上にあげていたのである。

しかも、その作業を密閉された狭い場所でやっていたものだから、揮発した蒸気が滞留していたところに、やれやれ作業が終了したと近くのプラグを抜いたとたんに火花が発生して充満した蒸気に引火爆発したのである。

作業標準書を確認したら、作業の手順だけで安全に関する注意事項はまったくなく、完全に欠陥作業標準書であった。

女子作業員は言われた通りに作業していて、長い髪の毛が焼けたのだからびっくり仰天したことであろう。幸い、近くにいた別の作業者がすぐに消火器で消し止めたので、顔や手足のヤケドもなく、また建物への類焼もなく不幸中の幸いであった。

【註】
不幸中的大幸 bu4 xing4 zhong1 de da4 xing4
ブー シン ジョン ダ ダー シン 不幸中の幸い