ふいちゃんの中国日記

ふいの中国語講座

葡萄

2010年8月18日

葡萄は中国語と日本語とは同じ漢字で、発音は中国語の「pu2 tao プウ タオ」に対して日本語は「ぶどう」である。一見ぜんぜん関係ないような発音にみえるが実は中国語の「プウ タオ」と日本語の「ぶどう」とには密接な関係があることに気がつかされた。

ある守衛が「プウ タオは日本語で何というか」と尋ねるので「ぶどう」と答えると「ああ、プウ タオか」と聞こえたのである。日本語では濁音と無濁音とは明確に区別されるが、中国語では濁音と無濁音とは区別されない。

区別されるのは有気音と無気音である。しかし、早口のときは有気音と無気音とはかなりあいまいである。中国人は「ブ」を「ブウ」と聞き取るのではないかと思う。「ブウ」は「プウ」につながっている。

「どう」は「トウ」であり「タオ」につながっていく。「葡萄」は中国から伝わってきたはずだから、そのときの発音を日本人は「ぶどう」と聞き取ったのではないかと思うのである。