ふいちゃんの中国日記

ふいの中国語講座

搶奪

2010年9月3日

ある会社で実際にあったという話。会社が貸し与えた車で、総経理が使っている車は故障して窓の開け閉めもできないかなりの中古品で、某部長が使っている車は新車であったという。

数年使った後、某部長が突然車の使用返上を会社へ申し出て、同時に車の使用を一方的に中止した。そして総経理へその車を使うようにと言ってきた。

ここから中国人の複雑な思考方法が交差する。

(1) 総経理は某部長が使っていた新車を使用しようとする。
(2) 待てよ、そうなると事情を知らない周りの人は必ずこう考えるに違いない。総経理は某部長の車を「搶奪 qiang3 duo2 チアーン ドウオ 奪い取る」したと。
(3) こんなこと面倒くさい事にかかわるのは御免蒙りたいと判断した総経理は、従来のオンボロ中古車を引き続き使用することにした。
(4) すると、また別の人がつぶやく。「ふむ、某部長の計画は頓挫したようだな。」

とにかく中国人の発想は複雑で、素直ではないのだ。