ふいちゃんの中国日記

生活編/衣食住

飯を食わねばならぬ

2006年3月25日

 日本でも生活がかかっているとき、風邪で気分がすぐれないとか、少し熱があるとか、お腹の調子がどうもよくないとか、の少しくらいの体調不良では普通の男は仕事を休まない。そういうとき、生きていくために「金を稼がなければならない」と直接言わずに「飯を食わねばならない」からだという。
 中国でも全く同じ言い方をする。春節のとき、広東省で働いている友人が心臓が少し調子悪いうえに前立腺を患って故郷へ戻ってきた。春節が終ってもしばらく治療休養していたが、大分体調がよくなってきたのでまた広東省へ行くという。もう少し休養したほうがいいのではないかと勧めたが、やはり行くという。なぜなら、「我也要吃飯」と言うのである。
 このように男はいつも無理をし勝ちである。おまけに酒を飲む、タバコは吸うで身体によくないことが解っていても止められない。男の平均寿命が女より短いのは生物学的な意味合いのほかに、このように長年に渡っていろいろと無理を重ねてきた累積が6年ほどの寿命の差につながっているのかもしれない。
 これからはなにごとも「健康第一」をモットーにしていきたいと考えるこの頃である。

【註】
我也要吃飯 wo ye yao chifan ウオーイエーヤオチーファン
わたしも飯を食わなければならない