ふいちゃんの中国日記

ふいの中国語講座

いいだしっぺ

2010年10月7日

テレビのニュースなどを観ていても、中国の会議では“あなた言う人、わたし聞く人”という会議が非常に多い。わたしの勤める会社の会議に参加する中国人スタッフもこのタイプが殆どで、何も発言せずに一生懸命にノートに記録している。会議ではなく、さながら伝達式である。

「この会議は伝達式ではない。議事録はコピーボードにあるから、メモするのを止めて皆さんの発言を求める。」などと言ってもなかなかこの習慣は改まらない。ある会議で、非常に優れた意見を言うスタッフがいたので、それではこのテーマの担当は“いいだしっぺ”のWさんにしてもらいます。と言ったが、こういう言葉をすぐに通訳できる通訳者は多くない。 
 
通訳者が手早く電子辞典で調べて通訳したのは“誰提議誰先做”(shei2 ti2yi4 shei2 xian1 zuo4 シェイ ティ イー シェイ シエン ヅオ 提議した人が先に行う)。意味はこれでいいのだが、本来、この字は“言い出しっ屁”のはずである。この本来の意味を通訳者および中国人スタッフが感じ取ったかどうかはわからない。わたしも敢えて説明はしなかった。