ふいちゃんの中国日記

生活編/出来事

家屋現金購入方式はさながらLC貿易

2010年10月13日

じつは日本では現金で土地と家を買った経験がないのでよくわからないところがある。中国では、 現金で家を買う場合、まず売り方と買い方が銀行へ行って口座を開く。銀行が仲介役になって買い方が納めた金額を保管保証する。買い方はその金額を勝手に移動することはできない。

買い方が予定の金額をその口座へ全額納めると、そこで銀行側は売り方に金額の保証をすることになる。そして売買契約の正式調印が行われる。こうして売り方は安全確実に売り金を手に入れることができ、間に入いっている不動産業者が名義変更して家屋証明書とかを売り方から買い方へ渡す。

ざっとこういう流れのようである。しかし、この流れはLC貿易と同じではないかと感心したのである。日本から中国へ設備を売る場合はこのLC方式がよく使われる。この方式だと設備代金は100%確実に手に入る。そうでない場合は売掛金が焦げついたりすることが頻発する。

樹脂成形機ではファナックは世界でも名だたる日本のメーカーであるが、このファナックが採用しているのがこのLC方式である。しかし、最近知ったのであるが、さすがのファナックも一度に500台とか購入する大口客先に対しては一般取引に応じているらしいのだ。

つまり、設備を先に渡し、後で代金を回収する方式である。この方式はほぼ100%問題を起こす。天下のファナックとて例外ではないようである。