ふいちゃんの中国日記

生活編/健康

遠近両用メガネ

2006年3月28日

 遠近両用メガネを使っているのだが、レンズ表面の薄茶色のメッキが部分的に剥がれてきた。使うぶんにはまったく支障がないが外観的にみっともないので“麦凱楽”の1階にある“宝島眼鏡公司”で新しく作ることにした。物価の安い中国だから安く作れそうなものだが、じっさいは日本とほぼ同じ。理由は遠近両用で、光を吸収して反射を少なくするとか、分厚いのでなく薄いレンズとかの外観に配慮してレンズを選ぶと中国製のものはなく、日本の保谷ガラスやアメリカのコダックの輸入ものしかないからである。レンズ2枚で定価は37700円だったが値引き交渉で29000円で手打ち。節約のため枠は今のものを使うことにした。

 注文してから10日経たないとレンズが来ないと言う。レンズが来てからメガネ屋へ枠を持っていくとさらにレンズ交換で2日。都合12日かかってやっとできあがることになる。連絡があったので、仕事が終ってからメガネを取りに行った。かけてみたら、遠くが鮮明でない。日本と同じように専用の丸いレンズをいろいろと交換しながら調べてくれたときは、遠くも従来のレンズと同じようにキチンと見えたのだから、どこかで手違いが発生してレンズの仕様が違ったのにちがいない。

 これではすぐ疲れて頭が痛くなるからダメだよ、と言ったら、あれこれメガネの鼻の上に乗っかる部分の傾きを変えたりしてくれたが基本は同じで、これでは駄目だと言うしかなかった。こちらは店員がなにかちょんぼしたのだろうと思っているのだが、そんなことはなにも言わず、困ったね、何かいい方法はないの、という。

 すると若い店員がわたしのメガネのレンズを変な方向へグルグル回しながら調べているようだった。そしてこれは乱視が入っていますかと聞くので、わからないと答えたのだが、そう言えばメガネを作るとき少し乱視がはいっていると言われたことを家へ帰ってきてから思い出した。どうも乱視が入っているようだということで、店員が目視検査のあと機械検査を始めた。結果は、乱視が入っている、であった。最初に従来使っていたレンズを調べたときはどうだったのかい、と尋ねると気がつかなかったという。再検査をするということになってまた、丸いレンズをいれたのをかけて遠方をみると鮮明に見える。その丸いめがねは乱視用のレンズだという。

 結論は今回作ったレンズは乱視が入っていないので、乱視の入ったレンズで作り替えます、ということを店員のほうから言いだしたのでわたしもすんなりと同意。応対してくれた二人の店員が似ているので姉妹か親戚ですかと尋ねると、最初からずうっと担当だった店員の方が、「いいえ、違います。でもこちらの人はきれいだけどわたしはブスです。」という。「そんなことはないですよ。ふたりともきれいですよ。」と誉める。じっさいに最初から担当してくれた店員は造りは美人とは言えないけれど、清楚で仕事もテキパキとやっており印象がよかったのである。わたしから言えばこういう人は美人。

 また、レンズが入ってきたら電話をしますので10日間まってくださいと言われて、その最初から担当してくれた店員が店先までわたしを送ってくれた。中国ではこんな店ははっきり言って少ないのである。納期がかかることを除けば、日本でメガネを作っているような感じであった。