ふいちゃんの中国日記

ふいの中国語講座

白頭霜

2012年1月28日


冬至から九単位で数えていき、第一の九が一九、第二の九が二九と順番に数えていく。中国では三九(san1 jiu3 サン ジユーウ)と四九(si4 jiu3 スー ジユーウ)が一年で最も寒いといわれている。また二十四節気では大寒(da4 han2 ダア ハン 大寒)が最も寒い時期ということになっている。さらに、春節は一年で最も寒い時期であることになっている。

    三九は1月9日~1月17日
    四九は1月18日~1月26日
    大寒は1月21日~2月5日
    春節は1月23日

テレビのニュースで、日本上空に大寒波が押し寄せ北海道、東北、日本海沿岸部に大雪と盛んに報道されている。また東京でも今日は最低温度マイナス6度、最高温度8度でこの冬一番の寒さなどと盛んに強調されているが、四九で春節かつ大寒の期間に入っているのだから当たり前といえば当たり前、例年通りなのである。

なぜこの次期が寒くて大雪の降る日が長く続くのか、気象予報士は次のように説明している。
(1)例年だと偏西風が日本列島の南側を流れている。低気圧が発生してもこの偏西風で流されてしまうので寒さ、大雪も2日~3日くらいで変わっていく。
(2)ところが、今年はラニーニョで偏西風がすんなりと流れず、停滞蛇行している。したがって低気圧が停滞し、すると北極の大寒気が日本列島のほうまで流れ込んでくるのでこのように寒くて大雪の日が長く続いている。

一見、科学的な説明のようだが、ラニーニョだとなぜ偏西風が停滞蛇行し、なぜ低気圧が停滞し、なぜ北極の大寒気が日本列島まで流れ込んでくるのかの説明はなく、実際は非科学的なのである。

大昔はラニーニョ現象など誰も知らなかっただろうし、経験的に四九、大寒、春節と全てが重なっているのだから、1000年あるいは2000年の実績から今が一番寒い時期なのだというのはそれなりの根拠があるわけで、実際はこちらの方がかなり科学的と言えなくもないのだ。

このところ連日霜柱が5cmほど立っている。まさに最も寒い時期。辞典では日本語と同じ霜柱(shuang1 zhu4 シュアン ジュウ)であるが、地方によっては“白頭霜”(bai2 tou2 shuang1 バイ トウ シュアン しらが霜)と呼ばれる。形と色を表現している“しらが霜”もなかなかいい。