ふいちゃんの中国日記

生活編/衣食住

無房者免談

2012年2月21日


中国の若い男性にとって結婚は大変な事柄の一つである。中国にも日本の「見合い」と同じような習慣がある。ただ、日本のように形式張ったものではなく知っている人を紹介する程度である。

中国にも日本と同じように紹介好きな人がいて、まわりに年頃の女性がいれば男性を、年頃の男性がいれば女性を紹介する。かつてわたしの部下だったある女性は何度か男性を紹介されたが毎回うまくことが運ばなかった。

中国は晩婚奨励とはいえ、女性も30歳を過ぎると少々あせるようだ。30歳前は男をあれもいや、これもいやと断ってきたが、30歳を過ぎると今度は男のほうから断ってくるようになるとわたしの身近にいた人々が囁いていた。

結婚相談所もあるし、さらに自分で相手を求める広告制度もある。広告に記載する条件は身長いくら以上、学歴、容姿端麗、月収いくら以上、五体満足、等々さまざまである。“無房者免談”(wu2 fang2 zhe3 mian3 tan2 ウウ ファンジャーア ミエーン タン)もそういう条件の一つで“(自分の)家のない人お断り”である。だから男性にとって大変な事柄なのである。

日本でよく聞くのは「家付、カー付、ババ抜き」の三条件であるが、中国の場合、「カー付、ババ抜き」はまだ見たことがない。いま、車がものすごいスピードで普及しだしているからそのうち「カー付」が条件に追加されるかもしれない。

【註】
房:房子 fang2 zi ファン ズ 家
免談:商談を打ち切る。話をやめる。