ふいちゃんの中国日記

生活編/商品情報

吉林省米

2012年3月16日


2012年3月16日、テレビで“西友”が中国産米を5kg1299円で売り出したと報じている。日本産米より3割安いという。袋には吉林省産米と印刷されている。

大連に日本人が経営している日本料理店がいくつかある。その経営者に「米はどうやって調達しているのですか」と質問したことがある。すると、「中国各地の米を取り寄せて試食評価した結果、吉林省の米が日本の米に最も近いことがわかったので吉林省米を使っています」ということであった。

“西友”の選んだ米も期せずして同じ評価結果だったのであろう。街角で道行く人に米吉林省産米のご飯(A)と日本産米のご飯(B)を試食評価してもらったところ、70%の人が(B)(日本産米)がおいしいという結果で、(A)は少しぱさぱさしているという。しかし、30%の人は(A)(米吉林省産米)がおいしいと評価したのだ。

プロの評価は、「ご飯単独では差がでるが、具入りや乗せ物のあるご飯ではほとんど差がないであろう。チャーハンなどは少しぱさぱさ系の米吉林省産米のほうがおいしいのではないか」というものであった。

“西友”も意を強くしたに違いない。消費者の心配として残留農薬の心配があるという声があげられていた。これに対して西友は500項目の検査をして万全を期しているというコメントであった。

それにしても輸入米には778%の関税が掛けられるのだという。西友のこの米はSBS(同時売買入札)という制度を使っているので関税は“ゼロ”で済むのだという。日本の米は世界的には非常に価格が高いという話は耳に残っていたものの関税率778%を聞いてびっくりである。