ふいちゃんの中国日記

仕事編

禁煙

2006年4月2日

二十歳になってタバコを止めたというと変に思われるかもわからないのだが、実際の話であって、だからもう何十年もまえになる。今はタバコの匂いがあるとすぐ頭が痛くなり、一種の敏感なセンサーのようにさえなっている。

タバコを吸う人はタバコを吸わない人の頭痛についてほとんど関心がない。工場の会議室は10人がはいれば一杯になる程度の広さでおまけに換気扇がついていない。だから一人でもタバコを吸う人がいると、部屋中が煙だらけになり、頭痛がはじまる。

幸い工場の係長以上の管理者クラスにはタバコを吸う人間がいない。だから普段は何の問題もおきないのだが、日本からのお客様が見えるとほとんどの方がタバコを吸う。女性群からの要望もあり、禁煙を徹底することにした。

先回は禁煙の張り紙をしていたのだが出張の後半になってくると完全に無視して堂々とタバコを吸っている。みんなの前でクレームをつけるのもどうかと思ってそのままにしていた。今回、また同じ人が出張でやってくるというので、事務員に命じて禁煙の張り紙を一枚増やして壁の両面に大きく貼らした。つまり、会議机の長手方向どちら側に座っても目の前の壁に禁煙の張り紙がみえるようにしたのだ。

さすがに、今回は会議室では吸わなかった。喫煙場所は別に用意しているのだが、しかし、非常に機嫌が悪い。理由は言わないが、急にもうここへは来たくないとか、言い出す。それが会議室で喫煙ができないのが原因であれば、それはいたし方ないと思っている。

自分さえよければ他人の迷惑など関係ないという精神はいただけない。工場の中国人管理者たちから“吸毒者”とささやかれているのを知ってか知らずか。