ふいちゃんの中国日記

観光編/成都

都江堰・街子古鎮

2012年5月8日


中国に古鎮(gu3 zhen4 グーウ ジェン 昔の町)はあちこちにあるが、今は人が住んでいない倒れ掛かったものや、修理されて観光用に生まれ変わったものなど様々である。

この街子古鎮はこの間の四川地震でほとんど倒壊し、観光用に新規に建替えられたものという。古鎮の中身はまちまちであるが、一般には当地の土産品や漢方薬、お茶、骨董品などなどいろいろ売られている。

しかし、街子古鎮の中心通りは家電品や靴など普通の街中の商店となんら変わりない商品が置かれていて特徴が感じられない。なにもこんな辺鄙なところへ家電品をわざわざ買いに来る必要性はないように思う。こういう店は見る限り客はほとんど入っていない。



「鎮」は小学館中日辞典によるといろいろな意味があるが、ここでは“(農村地区で商業・工業が比較的盛んな)町”がふさわしいと思う。街子は普通話では「jie1 zi ジエ ズ」であり、入り口の石碑もそのように拼音(pin1 yin1ピン イン 中国語の表音のローマ字表記)が刻まれている。だが、成都市周辺の広範囲で使われている成都方言では「街」は日本語と同じ「gai ガイ」と発音されるのだという。

残念だが、この街子古鎮の表通りは興味を引かれるものはほとんどない。しかし、川べりのオープン茶館一帯と裏通りはのんびりできるし、いかにも古鎮といった品物が売られていてなかなかよい。