ふいちゃんの中国日記

観光編/成都

都江堰・無人售票

2012年5月23日


バスの前面上部に「無人售票」と大きく表示されている。これは「切符を売る人はいません」という意味で、日本でいうワンマンバスである。しかし、車掌さんのいるバスはまだ多く、特に地方と城市を結ぶ路線はほとんど車掌さんがいる。

市内路線バスで料金が均一な路線はほとんど全てと言っていいほどワンマンバスになっているようだ。料金均一バスは一駅たった5分でも、1時間半の長時間でも同じ2元である。両替機はなく、皆、小銭を用意している。小銭がないとわかった場合は事前に買い物をして小銭を準備したりしている。

最悪、手持ちに小銭がない場合は次回まとめて払って下さいということになるらしい。前乗り後降り方式であるが乗る人が多かったり、前の方が混んでいたりすると後ろから乗る人もけっこういる。

そういう人は先払いのカードを買ってある人で、やがてカードだけが人手伝いに前のチェック機の方へ移動してきて、近くの人が代行してまとめて処理をし、再び人手伝いで後ろの方へ移動してきて本人に返されている。こういうことは日常茶飯事のことのようだ。人々の動作もすっかり慣れている感じである。

もう一つ日本と違うのは「お降りの方はブザーでお知らせください」のアナウンスもないし、ブザーもないことである。どうして運転手は降りる客を知ることができるのだろうか。友人に聞いてみると、“鏡でわかる”との説明であった。混んでいるときは降りる客とそうでない客との区別はむずかしいと思われるのだが、これはいまだにわたしにとっては謎である。

【註】
無人售票 wu2 ren2 shou4 piao4  ウウ レン ショウ ピアオ 切符を売る人はいない