ふいちゃんの中国日記

自然編/気候

黄砂

2006年4月9日

 2006年4月8日(土曜日)、朝は格別の変化はなかったと思う。夕方退社時、空全体がどんよりしている。とくに遠くは時雨か雪でも降っているのではないかと思われるような空模様である。地元の運転手の話によるとこれは“黄砂”だという。今年は例年より多く黄砂が飛んでくる。こんな大規模なのは今年はこれで3回目だと解説してくれた。これまでの2回は気がつかなかったことになる。

 大連にこんなに黄砂が飛んでくるのであれば日本にもきっと飛来してきているにちがいないと運転手に話すと、日本にも黄砂があるのかと聞き返してくる。アパートへ戻って夕食後、一息ついてからインターネットをのぞいたら、やはり出ていた。

 「西日本を中心に黄砂、交通機関にも影響の恐れ」という見出しで、“8日午前、九州〜東北地方にかけての広い範囲で黄砂が観測され、とくに中国地方では見通しが5km未満のところもあった”と大きく報じている。
 四川省成都の友人へちょっと電話してみた。成都は黄砂の影響はどうなのかと。ぜんぜん関係ないという。これまで一度も黄砂は知らないというから、きっと成都は黄砂には無関係な地域なのであろう。

 日本なら、黄砂は中国の黄土高原から飛来してくるということをほとんどの人が知っていると思う。だが、中国の人は案外知らない。大連の黄砂はモンゴルから来るのだろうとか、日本の黄砂は中国の西方にある砂漠から来るのだろうなどといった調子である。工場の運転手も日本にも黄砂があると聞いたのは初めてだったようだ。

 9日、街を通る車のドアのガラスやボンネットに黄砂を被ったのが目立った。