ふいちゃんの中国日記

観光編/雲南

石林(1)(二日目)

2012年8月19日


遊覧バスで3時間半の行程だが、時間的には土産物店へ寄って1時間半の買い物が組まれていた。玉石(yu4 shi2 ユー シイ 玉)である。バスは満席で45人くらい。日本人(外国人)はわたしだけである。誰も一行のなかに外国人が含まれているとは思っていないようだ。外観的には中国人とかわらないから、黙っていればわからない。但し、ガイドはわたしが日本人であることを知っている。

雲南省は玉石の産地であると聞く。腕に嵌めるタイプが多い。自己紹介によるとガイドはイ族とのこと。ガイドの説明によると、玉石は光の透過度がよいほど高価であるという。LEDの小型懐中電灯かなと思われる懐中電灯で透過度を目視観察すると素人目にもその差がはっきりわかるが、ただそれだけのことで、もともとこういう玉石には関心を持っていなかったので大変退屈な時間であった。こんなことに時間を費やされるなら睡眠時間にまわしてほしいものだ。
土産物店へ入るとき首にかける入門識別票を全員に渡してくれるが、これがないと入れないのかと聞くと、そんなことはないという。理由を聞くと店内でなにか問題が発生したときにガイドが誰かすぐわかるので問題対応が迅速と言うが、実際は違うとみる。この入門識別票はガイドに渡すバックマージンを計算するためのものであろう。

今はどこも電脳処理しているので、即座にどのガイドの客がいくら店に金を落としたかが把握できるようになっている。バスが店を離れるときはバックマージンは既にガイドに渡っている、という構図である。店は広く同時に10台ほどの遊覧バスが停まっている。バックマージン率は5%のようだが、単価は高く、けっこう買っている客も多いので相当な額が動いているのであろう。そうでなければ、ああいう店に一時間半も客の意思に無関係にぶち込んだりしないであろう。