ふいちゃんの中国日記

社会編/経済

日本車不買運動

2012年10月17日


数年前、中国における日本車の人気が高いことを紹介したことがある。わたしの知っている狭い範囲での情報であるが、日本車の人気が高い理由は
    ①故障しない
    ②燃費がいい
但し、価格は少し高い、という評価であった。

中国経済が減速している新聞記事がこのごろ多くなっている。今回の反日デモに便乗した日系企業への襲撃(破壊、略奪、火付け)に端を発し、日本製品の不買運動が呼びかけられた。もともと、中国経済は減速していたところに追い討ちがかかった格好でより減速しているとみられる。昨日の日本経済新聞では経済成長率は7%を下回るのではないかという記事もみられる。

日系自動車メーカーの売上は4割減少したと報じられている。しかし、この間のフォルクスワーゲンの売上増は1割で、韓国現代自動車は1~2%増である。つまり、日本車を買わずにフォルクスワーゲンや韓国現代へ流れた構図になっていない。

中国における自動車の大衆化は一時的な停滞はあっても、流れとしてはより拡大するものと思われる。日本車を買う予定でいた中国の人々は空気の流れが変わるのをじっと待っているのではないか。やはり、いい品物はいいということであろう。