ふいちゃんの中国日記

ふいの中国語講座

人前説人話、背后説鬼話

2012年10月29日


「人前説人話、背后説鬼話」の意味は“人前ではまともな話をするが、その人がいないところではでたらめ、うその話をする。”

わたしが経験上感じた「中国人は複雑な人が多い」ということを何度か紹介してきたが、その背景は何であろうか。日本はご存知のように、周囲を海に取り囲まれているため、結果的に海が「万里の長城」の役割を果たし、第二次世界大戦の敗戦まで武力で外敵に征服されたことがない。

片や中国は陸続きのため、外敵に何度も征服されてきた歴史がある。中国の大多数を占める漢民族が国家を樹立したのは最近では今の「中華人民共和国」がそうで、その歴史は60年ちょっとに過ぎない。

わずか60年ちょっとの間にもいろいろな事件が起きている。10年に及ぶ「文化大革命」と称された運動がじつは「毛沢東の権力奪回闘争」であったことはすでに中国のなかでも定着していると聞くが、ある日、「農村に学べ」と「下放」された人がどのような苦労をしながら耐え忍んで生き延びたのか。

このような経験のない、わたしを含む多くの日本人はおそらく理解できない。そういう「下放」を経験した人と密接に関わりながら一緒に仕事をしてきたのだから、経験のないわたしには理解できない「複雑な部分」がたくさんあったということなのであろう。

「人前説人話、背后説鬼話」もそういう複雑な発想の結果かもしれない。

【註】
人話 ren2 hua4 レン フア 人間として口に出して言える言葉
鬼話 gui3 hua4 グイーイ フア でたらめ、たわごと、うそ
下放 xia4 fang4 シア ファン 幹部を下の機関に転勤させたり、農村、工場、鉱山などに下ろして、一定期間鍛錬させる。