ふいちゃんの中国日記

生活編/大連カラオケ事情

チークダンス

2006年4月27日

 日本ではチークダンスは別にご法度ではない。どこでも見かける光景である。だが、中国では注意しなければならない。そんな事情を知ったのはつい最近のことである。

 クラブで、踊るときにチークダンス的に組むとまず小姐が拒絶反応を示す。初めはなぜなのか理解できなかった。社交ダンス的な腕の組み方は問題ないが、社交ダンスではお互いの右腹部の一部を接触させておかないとリードする男性の動きを察知するのが遅れるのでうまく踊れない。右手と左腕だけでのリードだけではうまくいかないのだ。

 そういう習慣になっているのでつい組むと腹部を一部接触させてしまうのだが、小姐はこれを一番嫌がる。どういうことかというと、身体をくっつけて踊っていいのは夫婦とかの特定の関係のある場合だけなのだそうだ。公安が検めに来たとき、こういう踊り方をしていると「後にお縄」になるというのだ。

 社会全体がそういう仕組みになっているので小姐たちも当然それを認識している。社交ダンス的に組んで、包間で踊っていると小姐は透けて見えるドアのガラス越しに通路側をいつも気にしているのが伝わってくる。

 ということで中国では社交ダンス的な腕の組み方で、尚且つ、身体と身体を30cmほど離して踊るというのが標準的な踊り方ということになる。しかし、こんな踊り方ではおもしろくもおかしくもないのだ。まてよ、どこかのプログラムにチークダンスタイムというのがあったぞ。

 中国のチークダンスというのは、腕は社交ダンス的に組んで、身体は少し離して踊るくらいにしておくほうが無難である。