ふいちゃんの中国日記

生活編/出来事

火車票のインターネット購入化

2013年1月24日


中国ではすでにインターネットで火車票(汽車の乗車券)が買えるようになっているという。便利になった反面、問題もでているそうだ。

今年は2月10日が春節で、毎年この時期は中国の民族大移動がはじまる。出稼ぎにでている人々が故郷へ戻って家族との団欒を過ごす季節である。元々、短期間的に移動する人数が輸送能力を上回っているため、大きな乗り換え駅では切符を買えない人、乗り切れない人が続出し、途中から田舎へ帰るのを諦めて職場へ戻る人が多数いるという。

農村から出稼ぎに来ている人々は農民工と呼ばれるが、彼らは電脳(コンピューター)を持っていない人が多い。また、インターネットで火車票を購入するには“搶票(qiang3 piao4 チアーン ピャオ 商品名(意味は切符を奪う))”という“軟件(ソフト)”を買ってインストールしないといけない。

結局、このシステムを利用して切符を買える人は農民工でない他の人々ということで、ただでさえ切符を買えないで田舎へ帰るのを諦めざるを得なかった農民工がさらに増えるのではないかと懸念されているという。

【註】
火車票 huo3 che1 piao4 フオーオ チャー ピァオ 汽車の乗車券、切符
農民工 nong2 min2 gong1 ノン ミン ゴン 農民工
電脳 dian4 nao3 ディエン ナーオ コンピューター
軟件 ruan3 jian4 ルアーン ジエン ソフト