ふいちゃんの中国日記

つれづれ編

滅却心頭火自涼

2013年2月25日


わたしが小学生の頃はテレビはまだ観る事ができなかった。日本でテレビ放送はすでに始まっていたが、電波が届かない地域に住んでいたからである。その頃は新聞や雑誌なども読んだ記憶がない。情報源はもっぱら漫画であった。

その記憶の中に、織田信長が比叡山を攻めて延暦寺の焼き討ちするときに、僧侶たちが火に囲まれながら「心頭滅却すれば火もまた涼し」と唱えていた光景が残っている。あらためてインターネットで調べてみたが、「心頭滅却すれば火もまた涼し」の言葉は見つからない。

NHKの大河ドラマ「風林火山」に出てくる山梨県甲州市にある「武田信玄」の菩提寺「恵林寺」を見る機会があった。そこで目に入ってきたのがこの「滅却心頭火自涼」である。どうやらわたしの記憶違いで、この「恵林寺」がその舞台となった寺のようだ。この字を見れば「心頭滅却すれば火も自ずと涼し」となるわけで、小さい頃の記憶などあやふやなものだ。

この「滅却心頭火自涼」は中国の古典が出典と説明書があったが、何だったか残念だが覚えていない。この「滅却心頭火自涼」の文章を中国の友人へ送り、現在でも意味がわかりますかと質問してみたら「完全に解る」という返事であった。

枕草子や源氏物語などは現在使われていない言葉が多く、字引や解説書がないとわからないところが多いが、中国語はそうでもないのかも知れない。

【註】
滅却心頭火自涼 mie4 que4 xin1 tou2 huo3 zi4 liang2 ミエ チュエ シン トウ フオーオ ズー リアン
           心頭滅却すれば火も自ずと涼し