ふいちゃんの中国日記

生活編/商品情報

火女郎

2006年5月11日

大連空港の免税店で見つけた。外箱に以下のように大書きされている。
        速効興奮  男女共用
        極度扇情  干柴烈火
        Sexual Passion
と英語まで書いてある。いかにもそれらしい表現である。

「これ、なに」
と女服務員へ尋ねる
「バイアグラ」
うむ。さもありなん。読むだけでそんなイメージがある。
「で、いくつ飲むの」
「これは飲むのでなく“噴”です」
「えっ」
「スプレー」
「ははあ、なるほど」
「下のほうへつけます」
「はっ、ああ、なるほど、なるほど」
「男女共用と書いてあるけど女の人もスプレーするのかい」
「はい、そうです」
「効果があるわけ」
「はい、あります」
男の人というのはなんとなくわかるような気がするけど、女の人にも効果があるというのがよくわからない。
「あなたは試したことがあるの」
「いえ、ありません」
「じゃあ、どうしてわかるの」
「そういうことになっております」
「つまり、女の人がスプレーすると“想做愛了”の意味」
「はい、そうです」
「じゃあ、買った」

というわけでこれをお土産に買った。
どのくらい効果があるのか不明だが、話の種としてはなかなかおもしろい。
価格は1箱85元(約1230円)。8ml入り。
ただ、こういう代物は気心が知れた人でないとうっかり渡せない。

【註】
  火女郎 huo nulang フオオ ニュウラン 火のような若い女性
  速効興奮 suxiao xingfen スウドウ シンフェン 速効興奮
  男女共用 nannu gongyong ナンニュウ ゴンヨン 男女共用
  極度扇情 jidu shanqing ジイドウ シャンチン 極度扇情
  干柴烈火 ganchai liehuo ガンチャイ リエフオ
        一触即発の状況にあるたとえ。
        引きつけあってまさに火がつきそうな男女の間柄のたとえ。
  噴 pen ペン (液体や気体が)噴き出す
  想做愛了 xiang zuo ai le シアーン ヅオ アイ ラ セックスをしたくなる。