ふいちゃんの中国日記

社会編/時事

朝韓角力升級

2013年6月22日


北朝鮮に関する中国のテレビで「朝韓角力升級」というタイトルのニュースが流れていた。
 日本で「すもう」は普通、「相撲」の字が使われるが、以前は「角力」の字も使われていた。手元の安字引で調べると、「角力」の字もあって、まちがいではないようだ。「相撲・角力」とは「土俵の中で、二人が組み合って勝負を争う技」とある。
 一方、中国語の角力(jue2 li4 ジュエ リー)の意味は「力を比べる。力比べをする。」である(小学館:中日辞典)。さらに、日中辞典(小学館)によると、「相撲」「角力」とも中国古来の相撲とある。モンゴル相撲は聞いたことがあるが、中国相撲は聞いたことがない。
 いずれにしろ、現在では中国語の「角力」に「相撲」の意味はなさそう。しかし、意味はきちんと残っている。日本の「相撲」も土俵の中で「力比べ」をしている。
中国は北朝鮮が韓国、日本、アメリカを挑発しているのを力比べととらえている。

 
【註】
朝韓 chao2hang2 チャオ ハン 朝鮮(北朝鮮)韓国の略。
角力 jue2 li4 ジュエ リー 力を比べる。力比べをする。
升級 sheng1 ji2 ション ジイ エスカレートする
朝韓角力升級 北朝鮮と韓国の力比べがエスカレートした。