ふいちゃんの中国日記

社会編/時事

北京オリンピック終了

2008年9月1日

オリンンピックが終った。51個もの金メダルを獲得できる国がどうして大国でないと言えようか。その大国に小国日本が援助をしていたなど笑い話になりそうだ。四川地震のときの各地の救援物質の動きをみて、中国の各方面の生産水準が高水準に達していることは充分にわかってつもりだったが、この51個の金メダルは日本など足元にも及ばなくなっていることを意味しているのかもしれない。

8月24日のYahoo JAPAN ニュースはこう伝えている。“五輪中の大気、10年間で最高=16日間すべて基準クリア”[北京24日時事]24日付けの中国共産党機関紙・人民日報は同日閉幕の北京五輪に関し、開幕の8日から23日までの16日間すべてで市内の大気が基準をクリアし、うち9日間は「一級」の青空だったと伝えた。月間では過去10年間で最高水準だった。北京市内で交通渋滞や大気汚染を解消するため、ナンバープレート末尾の車は奇数の日しか走行できない車両規制が実施された。この結果、毎日180〜200万台が走行停止となり、五輪期間中にバスや地下鉄など公共交通機関は1日当り延べ2000万人近くを運んだという(了)。

しかし、この記事は他の重要なことを伝えていない。6月から大気汚染物質を放出している工場が操業停止になっていたことや北京から遠い場所へ強制移動させられていたことなど。

排煙脱硫装置の設置などの環境対策でなく非常に初歩的な対策だったことがわかる。このために工業生産がどの程度犠牲にされたのだろう。情報によると大気汚染改善のために200項目の対策がとられたということである。

しかし、初歩的な対策で短期間に改善されたということは逆に言えばその程度の汚染だったということかもしれない。オリンピックが終ったからとて、大国のプライドにかけても逆戻りすることはできまい。