ふいちゃんの中国日記

社会編/公共

空中小姐と梨

2006年5月17日

「ごとんっ。」
「あれ、なんだ。」
飲み物、食事のサービスが終って一眠りしているころ。
空中小姐たちもくつろいでいるかのようである。
非常口のそばの特別な席はちょうどファーストクラスとエコノミークラスの境目のところで、すぐ近くの中央部に飲み物や食事のサービスを準備する場所がある。
空中小姐たちはひまなときはここにいてなにやら雑談している。

大きな音がして、ふと目を移すと一人の空中小姐が左手に1個の梨を持ち、右手で通路に落ちた梨を拾いあげているところであった。
梨の色と形、大きさは大連でも売られている梨と同じで一見して中国の梨という印象であった。

それをナイフで皮を剥いて、何人かで食べ始めた。ふーむ、初めてみる光景であったが職務中に間食するとはたいした度胸だなと一人感心。
果物類は日本国へ持ち込み禁止だから、中国で持ち込んで、飛行機の中にずうっと置いていたのだろうか。
まさか、大連から昼前に成田へ着いて2時間ばかりの休憩時に日本国へ持ち込むことはないだろうしなあ。
ひょっとしたら、成田で買い込んだものだろうか、などと想像を膨らます。

かと思うと、大連空港間近になると1人の空中小姐は制服のポケットから菓子やらなにやら素早い手つきで棚にいろいろ出して整理を始めたりで、なんと生活の匂いが一杯の南方航空の空中小姐たちなのだろうと新発見。