ふいちゃんの中国日記

生活編/街の風景

草苺

2006年5月31日

安盛広場地下の超市では草苺が売られなくなってもう2週間になるのに路上の露店では先週から草苺が売られるようになってきた。
新碼商場の入り口の近くで通行の流れを遮断するように10人ほどが一列になって露店を開いている。

どうやら、草苺は路地物のようである。
一番端にいるおばさんに値段を聞くと1斤4元だという。
先週は1斤2.5元であったことを知っているので、「太貴!」と言って3〜4m離れた別のおばさんのところへ行く。
このおばさんは1斤2.5元だというので2斤5元で買うことにした。
口頭での契約成立である。

ところが量り終わって10元を出し5元のおつりをもらおうとしたら、7元だと言って3元のおつりを寄こそうとする。
量りすぎたからだというのだが、その手は食わないぞと、「じゃあ、要らない」と言って黒のゴミ袋用のプラスチック袋に入れられた草苺をポンと放り投げて「銭を返せ」と要求した。

すると、すんなりと5元のつりをくれたはいいのだが、「賠了、賠了」と右側の同業者に大声で言っている。
損をしているのなら、品物は全量返しているのだから10元を返してくれればいいのであって、だから損などしているわけがないのである。

アパートに戻り、本当に量がたくさん入りすぎているのかなあと、いつもの精密天秤で量ってみたら、1000gでなければならないのに750gしかなかった。なんのことはない。損したのはわたしの方なのであった。またもや一杯食わされてしまったのだ。

1斤=500g=2.5元だから、5元で750gは1斤=3.3元で買ったことになる。ましてや要求通り7元払っていたとしたら、1斤=4.7元のバカ高い草苺になっていたところだった。しかし、味はけっこう甘かったからまあまあ、良しとすべきか。

 【註】
   草苺 caomei ツアオメイ いちご
   賠了 pei le ペイ ラ 損をした
   太貴 taigui タイグイ とても(値段が)高い