ふいちゃんの中国日記

仕事編

勝手に給与の口座振込み

2006年7月6日

私の給料は銀行振り込みでなく、現金でもらうことになっている。
支給日は毎月25日と決まっており、25日が休日のときは繰り上げて支給されることになっている。
だから、6月は24日(土曜日)が支給日であった。
ところが、当日は給料は私のところには届かなかった。
それで26日に財務部の担当者へ催促した。
どうなっているのだ、遅くとも27日には渡すようにと。

27日、財務部から封筒が届いたので開けてみたら、中に建設銀行の私名義の通帳が入っていて私の給料分の金額が入っていた。
財務部の担当者へ電話して、事前に何の相談も何の了承もなく、勝手なことをするな、とクレームをつけた。
担当者が言うには工場が離れた別の場所へ移転して直接渡せなくなったので通帳を作ったと弁明している。
ほかの従業員は皆、銀行振り込みだからとも言った。

工場が別の場所になって直接渡すのに不便になったのはわかるが、そんなことはとっくの昔からわかっていたことで、現金をどういう方法で渡すかを考えるのは財務の仕事だ。
休日にわざわざ銀行へ引き出しにいくのは面倒なことと、なによりも非常に危険なので、とにかく従来通り現金で寄こせと、通帳を突き返した。

とにかく、一事が万事、泥縄式なのである。
たとえ、事前に十分な時間があったとしてもシミュレートなどしやしない。
もともとそんな発想がないようなのだ。
問題にでくわしてからでないと対策が立てられない。

大した額ではないが、それでも、中国の物価水準からみれば大金である。
最近は銀行で金を引き出すのを見ていて、あとをつけてから強奪する被害が広がっている。
そんな目にあってはかなわない。
それにしても、外国人が中国で銀行通帳を作るときはパスポートを要求されるのに、よく勝手に私の通帳ができあがったものだ。