ふいちゃんの中国日記

仕事編

新工場移転

2006年7月9日

新工場ができあがり、6月17日に従来の場所から車で15分くらいのところへ引越しした。
といっても一斉にではなく出荷数を確保するため、旧工場で生産が終った工程、設備が五月雨式に移動する。
合計4回に別けての運搬になる。しかし、主要工程〜設備は17日に大半移動になったので、新工場の立上げのため、19日から新工場で仕事をしている。

建物というものは不思議なもので、人が住まなくなると寂れていくものだが、逆に人が住むようになると、まるで息をしだしたかのように活き活きしてくる。
新工場が稼動始めて2週間が過ぎ、段々と工場らしくなってきた。

ここでも細かいところはすべて泥縄式に進行していく。
引越しが終ってから工事の段取りになり、電話、ファックスおよびインターネットは引越し後10日経ってようやく使えるようになった。
とは言え、これは事務所だけでの話しで、現場にはまだ設置されていない。
現場管理の部屋のインターネットにいたっては、これから完成した建物の外に線を引き回して持っていくことになった。
日本では考えられないことであろう。
この間、国際電話が必要になった場合はわざわざ旧工場へ行かざるを得なかった。

だが、泥縄式に慣れてくるとこれはけっこう早いと思うようになる。
担当者は私に3日間で使えるようにしますといったが、私は6月中に使えるようになれば上出来と踏んでいたからだ。
トイレにはトイレットペーパーを取り付けるものがついていない。
洗面所の流しは使い終わった水の排出ができない。窓には鍵がついていないものがある。
鍵はついているが位置がずれていて鍵がかからない等々、驚くことばかりである。

慣れというのは恐ろしい。
まあ、こんなものだと思うようになる。
少しずつ修正していくしかない。
それにしても有人ロケットを打ち上げる先進技術とこの底辺技術との天文学的ギャップは一体なんというべきか。