ふいちゃんの中国日記

仕事編

中国式

2006年7月27日

日本式発想だと建物が完成するということは空調や調度品をはじめ、とにかくそこへ移れば生活ができる、仕事ができるということであろうが、こちらは勝手が違う。
プレス機の音がうるさいので防音壁で囲うことになっていたが、引越し後1ヶ月が経ったのにまだできていない。

管轄の責任者へ電話確認すると、そんなことは聞いていない、と管理項目からすっぽりと抜けていることを知らされる。
使用者側の責任者から問題提起されたのだから、聞いていなくても知った時点で動けば良さそうなものだが、そのような気配は微塵も示さない。

防音壁がないから3000平米の工場全体が共鳴でもするのか耐えられない音である。
あの音は環境基準の65デシベルをはるかに超えている。
本来あのような環境下では仕事などさせてはいけないと、心苦しいが出荷数確保の問題もあり、やむなく操業している。

工事内容は簡単で、鉄枠を溶接で作って防音壁を貼り付けていく方式である。
つい最近になって8月3日には完成させるという日程計画書が出てきたが、ほんとうにできるかどうかは8月3日になってみないとわからない。
散々だまされてきたのだから、計画書だけで信用しろというのが土台無理である。
6月17日に引越しが決まっていて、その3ヶ月前の3月から計画が動いているのに2ヶ月近い納期遅延である。

寮は各部屋でシャワーが使えることになっているのにいまだに使えない。
屋上には太陽熱温水器がずらりと並んでいるのだから配管さえ出来上がれば問題ないはずなのに出てくるのは水だけだという。

あれやこれやと問題だらけだが、これぞ中国式といった感じでもある。
ここはまあ、あと数ヶ月後には片付いているだろうと、悠長に構えていくほうが精神的には健康に過ごせそうである。