ふいちゃんの中国日記

社会編/公共

停電(3)

2006年8月15日

とにかくえらいことになっておりますぞ、大連開発区は。
先週の停電が尾を引いて今週から2日おいて3日目ごとに停電ということになった。
わたしたちの工場の地区は16日、19日、22日、25日、28日、31日が停電日。
開発区でグループが3組に分類されていて、1組は14日が停電日である。
2組は15日から停電になる。
詳細な内容は大連市の電業局のホームページを見ろとある。
 
土日は関係なくなってきた。
稼動日数をできるだけ減らさないために停電日になっていない土日はすべて出勤。
そうしても8月後半だけで2日の休日増加になる。
仕事の忙しい工場ではこの2日はけっこうきついにちがいない。

噂は本当であった。
北京方面から急に数万キロワットの電力を10分後に送電せよという指令が飛んできたりするのだという。
もともと余裕がないのだから、こういう時は大連地区を突如停電にしなければ北京方面へ送電できないわけだ。
もう一つは大連地区の経済発展に伴う電力需要に供給が追いつかなくなっていること。

エネルギー源を断ち切られるということは工場の生命線を切断されることである。
生産活動に多大な制約が生じている。
組が違うと3日に1回しか共通日がないので訪問するにして日程調整がむずかしくなっている。
日本からのお客様が来られる予定日が停電になった場合は、停電休日なので対応できませんというわけにもいかない。
お客様の限られた日数の中で目一杯に予定をくんでいる場合が多いため日程変更がむずかしいのである。
そんなわけで、あしたは工場は停電休日なのにわたしは出社してお客様対応することになっている。

大連地区は多くの工場で生産が忙しくなっており、わたしはこの状況は少なくともさらに1年以上は続くだろうと見ている。
この分でいくと、来年はことし以上の電力不足になる可能性がある。
秋から冬にかけて来年夏の停電対策として在庫品の積み増しをやっておかなければならないかもしれない。