ふいちゃんの中国日記

文化編/感覚が違う?

中国の小学校で習う歌

2006年8月18日

鞍山旅行の帰り。バスの中ではVCDによる歌がかかっていた。
中国では家でこどもの面倒をみる人がいないとき、こどもを会社へ連れて来て親の眼の届く範囲で過ごさせていることがある。
今回の旅行は一人だけ小学1年生のこども連れがいた。

“你到底愛誰”がかかったとき、この子どもが急に歌いだしたのである。
全部は歌えないらしく、“求求你給我ケ機会”のところにくると必ず大きな声で歌いだす。
じつはこの歌は繰り返し部があって、合計でこのフレーズが6回でてくる。
この部分にくると毎回おおきな声で歌うのである。

この歌は大人の歌である。
小学1年生の子どもが言葉の背景、状況をまだ理解できるとは思われないが、どうしてこの子がこの歌を知っているのか、不思議に思って隣の席のK嬢に聞いてみた。
すると、中国の小学校では日本のようにこども用の歌が多くないという。
教材不足のため、音楽の時間にこういう流行している歌を教えるというのだ。
ほんとかいな、と思うのだがどうやら本当らしい。

この子は最近音楽の時間にこの歌を教わったらしい。
マスターしている部分だけおおきな声で歌ったというわけだ。
それにしても中国という国は面白い。
担任の先生の好みで教える歌を選ぶのか、それとも日本で言えば教育委員会のような機関が選ぶのか。
言葉の意味などはとりあえず解らなくてもいいのかも知れない。