ふいちゃんの中国日記

文化編/感覚が違う?

日本語が話せる

2006年9月20日

日本人はほんとに謙虚なのだとつくづく思う。
仕事柄、ときどき採用面接を行う。
日系企業に職を求めるとき、日本語を話せるということはものすごい武器になるのだけれども、だからといってちょっと日本語の単語を知っているくらいで「わたしは日本語が少し話せます」などと言われるといかがなものかと思う。

日本人は中学時代に3年間英語を勉強するので、普通にまじめに勉強した人は簡単な英語が話せる。
だからといって「私は英語が話せる」という人はあまりいないと思う。
ところがこちらの人はほとんど話せないのに平気で「私は日本語が話せる」とかいう。
こういう基準でいえば「わたしは英語がとても話せる」部類に入ってしまう。

これは怪しいなと感じるときはわたしは即座に「日本語をどのくらい勉強しましたか」とか「今何歳ですか」などと簡単な日本語で聞いてみる。
するとほとんどの場合、話がまったくといっていいほど通じない。
つまり日本語が話せないのである。

履歴書に日本語1級と書いている人もいる。
しかし、これも大半はにせもので自称1級である場合が多い。
にせものか本物かはちょっと話をすれば判別できる。
自称1級は実力2級くらいである場合が多い。

英語の場合もそうである。
第一外国語が英語、第二外国語が日本語と書いているある履歴書もけっこう多い。
そういうときは英語で質問する。
半分くらいは英語もほとんどわからない人が多い。
日本人だったら恥ずかしくなるところだが、こちらの人は少なくとも表情は変わらない。

ここまでくると自称でなく、詐称といっていい。当然そういう人は採用しない。