ふいちゃんの中国日記

生活編/大連カラオケ事情

浮気しちゃ駄目よ

2006年8月20日

以前はカラオケへいくといつもお嬢さんは替わっていたのが、このところずうっと同じお嬢さんである。
どちらかというと全体への気配り下手の多いお嬢さんたちの中で比較的いつも全体を気配りしているのが気に入っている。
同じだと話す時間も合計で長くなり、気心もわかってくるのでなにかと便利。
明るいうちから行くことが決まっている場合はそのお嬢さんへ携帯電話で短信を入れておくと部屋をちゃんと予約しておいてくれる。

初めてのお客さまを接待するとき、はじめからカラオケはきょうはどこにしましょうかと聞くわけにもいかないので、成り行きで決まることも多い。
そういうときは食事が終ってカラオケ店へ出かける直前に店のママさんへ電話する。
仕事中はお嬢さんたちは携帯電話を身に着けずに、全員がまとめて箱の中に置いているらしい。
だから、仕事が始まるとお嬢さんたちへの電話連絡はほとんど役に立たないのだ。

お客さまでカラオケの好きなお客様の場合はとても気楽である。
どんどんカラオケを歌ってくれるので時間があっという間に過ぎていく。
もともとカラオケ店なのだからそれが一番いい。
そういうときはそばのお嬢さんといろいろ話をすることができる。

いつものお嬢さんと話をしているときに「浮気しちゃ駄目よ」という。
このお嬢さんはことしの暮れに日本語の1級を受けるそうで、通常の日本語会話はほとんど問題ない。
初め、日本語学校へ通ったが、先生がただ、教科書通りに説明するだけなので1ヶ月で止めて、あとは独学だというから元来、素質があったのであろう。
立派である。

それだけに日本語の微妙なところはまだ理解できていないところもあるようだ。
「特別の関係もないのに“浮気しちゃ駄目よ”はないだろう。こういう言葉は深い関係がある場合にこそ使えるのだよ。わたしたちの関係はきよーい関係だから、こういう表現とは無縁だよ。」

どうやら、「別のカラオケ店にいかないで。」という意味合いだったらしい。
指名料が入ってこなくなるからというえらく現実的な話で、ふう、途端に酔いが醒めてしまったぞ。