ふいちゃんの中国日記

生活編/大連カラオケ事情

目が高い

2006年8月28日

カラオケお嬢さんたちもなにかと研究熱心だなと思うことがよくある。
最近耳にするのがこれ。
どこからこういう言い方を手に入れたのか聞いてみたいものだ。
初めての客が好みのお嬢さんを選んで一緒に部屋に戻ってくると、すかさず「目が高いですねえ」と絶妙のタイミングでお客さんを誉める。
お客さんも悪い気はしないであろう。

1回目は「ほほう、なるほど」と感心したものだが、2回目になると「なるほど、標準化されているのかな」と感心度ががくっと低下。
こちらも「目が高いってどういうことだい」とつっこんでみたくなる。
「とびっきりいいお嬢さんを選んだということ」と説明してくれる。

たしかにこれはある意味で当たっている。
選んだご本人に言わせれば、何十人もいるお嬢さんの中で自信をもって選んだわけで、そう誉められれば「そうだろう」と益々自信を深めることになる。
自分の意見や感性を認めてくれることは最高にうれしいことなのだ。
この「目が高い」はそこら辺の自尊心を微妙にくすぐっているわけである。

こういう発想と言い方は中国人にはないのではないかと思う。
どんな仕事でも創意工夫は大切なことで、集中して考えていると自ずといいフレーズが浮かんでくるということであろうか。
もし、これがカラオケお嬢さんが自ら考えて使いだしたのであれば、これはまちがいなく改善提案賞「金一封」ものである。