ふいちゃんの中国日記

仕事編

つまずき

2006年8月27日

大連輸出加工区のすぐ近くで、車で5分もかからないところに金型団地があって、たくさんの金型メーカーが入居している。
大連の景気の好さを反映して、今、金型屋さんは大忙しである。
しかも最近は日本からも直接金型の注文がたくさん来ており、ほとんどのところがフル生産に入っていて、毎日残業、土日休みなしのところが増えている。
その金型団地にある金型屋さんへ打合せに行った。

2階にあるそんなに広くない事務所であるが、半分が通常の事務所で残りの半分が設計用のコンピューター数台が置かれている。
ところがこのコンピューターを置いてある床はなんと5〜6cm高くなっているのである。
高くする必然性があるとすればおそらく床の下に入っている配管か配線の都合か何かと思われる。

依頼していた金型の立体図ができ上がったというので、そのコンピューター画面を見に行ったのはいいのだが、この段差にまったく気がつかなかったものだから、つまずいてもろにつんのめりになってしまった。
左足の膝を強打し、かなり痛い。
歩くにはなんら支障がないので骨には異常はなさそうだが。

仕切りもないし一見すると床が連続しているように見える。
段差部分に色を塗って気がつきやすくするとか、同じ高くするのならはっきりわかるように高くするとかしてほしいものだと言いたくなる。
恐らくここでつまずいた人はわたし以前にもいさそうだし、これからもでてきそうなそれほど気のつきにくい段差である。

2日目、すこし腫れてきた。
金型屋さんの総経理からはぜひ病院へ行ってもらいたいという電話が入ってきたが、大したことはないのでいいよと返事。
湿布しようと思って管理部の担当者へ頼んだところ、買ってきたのが「正紅花油」。
適用範囲を読むと「黄金色葡萄球菌、大腸桿菌、白色念珠菌等に対する抑菌効果がある」と書かれてある。
「これ、違うのではないの」と聞くと、「これでいい。効能には書かれていないけどよく効く。」というので半信半疑で膝の腫れたところに塗る。

本当にこれはよく効いた。
その日の夕方には痛みが少なくなり、赤くなっていた色もほとんどなくなっていた。
3日間塗って腫れはすっかりなくなり赤色も消えた。
膝関節の所を上から強く押すとまだ少し痛みは残っているが、ここまで回復すればもうなんともなさそうである。

いい薬があるものだ。
だがこれからは床面についても日本と同じような感覚でいると危ないぞと反省。
失敗事例集がまたひとつ増えてしまった。